笑えない

別の部署にいる同僚が事故に遭った。
トラックと正面衝突。脳挫傷で今は集中治療室にいるそうだ。
帰省していて実家から戻ってくる途中、もうすぐ家に着く、という所での大事故。
数日姿を見ないと思っていたら、なんとそんな目に遭っていたとは・・・。
トラック、または当人どちらかの居眠りが原因らしい。

事故の話は実は数日前に知っていた。
夜勤で出勤した人が偶然その場を通りかかり、
トラックと乗用車が事故で車は原型を留めない程にクシャクシャだった、と。
国道はそのため大渋滞で乗っていた人は大丈夫かな、大変だね、恐いね、と
人事のように話していたのだけれど
まさかその事故が知り合いのものだとはそのときは知るよしもない。

きっと疲れていたのかな、と安否を気遣いつつ事故について話していたのだが、
とある人は、お風呂に入ろうとお湯を張りながら寝てしまい、
翌朝はお湯を張っていた事すら忘れて出勤し、
丸二日お湯を出しっぱなしにしたそうだ。
おかげで水道代もガス代もとんでもない金額の請求が来た、と。
私自身先日鍋に火をかけたまま眠りこけてシチューを炭にしている。
それらは失敗談で笑い話で済むけれど、命にかかわるような事態になっては
笑い話では済まされない。私も含めてみんなみんな疲れている。

正直事故の話は人事とは思えない。
私自身休みで遠出する事はしばしばだし、
深夜実家からの帰り道に高速道路で相手のミラーの死角に入っていたのか、
私の車がいるのに気がつかずにトラックが車線変更してきて
危うく接触し路肩とトラックとの間に挟まれそうになった事もある。

気をつけていても、事故に遭う事はある。
その人はその日、ものすごく運が悪かったのかもしれない。
だけど、何となく皆明日はわが身かもしれない、と表面上自分の失敗談に笑いながら
本当は笑えないすごく重くて複雑な心境。