金庫が開かない!

お客様とのお金のやりとりをするためのフロントの両替用の小さな手提げ金庫。
それをしまってある事務所の金庫。

金庫といえば、鍵とダイヤルが付いている。
そのダイヤル、動かして使わないようにセロハンテープで固定してあり
普段は鍵で開け閉めをしている。ゆえにダイヤルの合わせ番号は誰も知らない。
帰り間際、金庫から手提げ金庫を出した。
そのとき、手の端でダイヤルをわずかに触れたらしい。
その間わずか0.5秒。
あっと思って戻そうとしたら、もう金庫が開かない!!!!

鍵を開け閉めしてもうんともすんともいわない金庫。
どうしよう…。
そしてダイヤルの数字合わせの紙を探したが見つからない。
スタッフの中にルパンばりの腕を持つ人もいない。

こんな困ったときの鍵屋さん。
ダイヤルを合わせて開けてもらおうと見積もりを取ったら、相場にひらきがあることにびっくり。
A社では15000円、というものがB社では45000円…。
何社かに電話をかけて、良心的な所に依頼したが、
結局ダイヤルを破壊するのが最も安い方法だということが判明し、
ドリルで穴を開け、無残にもダイヤル分解。

こうして無事に金庫ご開帳。
バラバラにしたダイヤルは中の鍵部分をキレイに取り外してまた元に戻す。
破壊という響きは、金庫をバラバラに爆破でもしそうなものだが、
ダイヤルの真ん中に穴が開いているだけで、(鍵の役割は果たさないものの)見た目は変わらない。
うまいことやるもんだ。

それにしても、一瞬の出来事だったのに、そのために要した時間2時間、17000円也。
災難である。