私にとっての非日常
せっかく東京に来たことだし、と
都内に住む友人に2年ぶりに会うことにした。
仕事を終えた彼女を職場近くの汐留まで迎えに行く。
行くとは言ったものの・・・ところで汐留ってどこ?
私の車にナビはない。あるのは10万分の1の地図のみ。
私が知っている道は湾岸線と環七ぐらい。
とりあえず方向に目星を付けて首都高に乗る。
彼女に携帯に場所の詳細地図を送ってもらい、そこを目指して走る。
ここからだと湾岸を走って、
銀座方面に向けて走ればいいのね。ふむふむ。
知らない土地の運転はなんだかワクワクする。
レインボーブリッジを渡ってご満悦の私。
汐留で食事しながらよもやま話。
私は大抵連絡をすっかり忘れてしまうとんでもない無精者だ。
2年も会っていなくてもブランクを感じない
こういう存在の友人はありがたいとつくづく思う。
近況を話しつつ、結局いつも会話の内容は恋愛論。
10年経ってお互いの環境も仕事も変わったけれど
多分前からちっとも変わらない会話のレベル。
・・・でもちっとも夢のある話なんかではない。
普段コアな話が出来る友人が周囲にいないせいか、
周囲の人が小耳に挟んだら、ドン引きするような内容の話を
シラフで出来るのは多分この友人だけだろうな。
こんなライトアップされた素敵な場所だけど、
ムードに浸るカップルの横で『けっこんなもん』と興ざめな事を平気で言う私。
ここにいる人たちにとっては日常のこの高いビルに囲まれたその景色は
私にとってかなりの非日常。
ムードに浸るカップルの横で『けっこんなもん』と興ざめな事を平気で言う私。
ここにいる人たちにとっては日常のこの高いビルに囲まれたその景色は
私にとってかなりの非日常。
それにしても東京ってこんなに暑かったんだ。
夜だというのに湿気が肌にまとわりつく感じで
吹き抜ける風も生ぬるく感じる。
山から下りた実感が湧く瞬間。
夜だというのに湿気が肌にまとわりつく感じで
吹き抜ける風も生ぬるく感じる。
山から下りた実感が湧く瞬間。
山を降りた途端に恋しくなる、涼やかな風。