ぬっこを探して

昨夜はナイト勤務だった。
何事もなく明けて眩しい空を見上げながら帰る朝。
規定時間だけ寝ずに働いているんだから当然なのだが、
朝日を浴びながらの退社はなんだか気持ちがいい。

ナイト明けで寝て起きた独特の身体のだるさと頭の重さを引きずって
のろのろと起きたら携帯には着信履歴が残っていた。
電話は最初に働いていた会社の同僚から。
だが電話番号を変えてから彼女には連絡先を教えていなかったのになぜだろう。
不思議に思いながら折り返したら・・・探した実家の連絡先に連絡して母に聞いたのだという。

彼女のことは幼稚園が一緒だったせいもあり母もよく知っている。
駄目もとで連絡をしたのに父も母も(なぜかその電話に父も登場したらしい・・・)
快く教えてくれたのが嬉しかった、と彼女は独特のゆっくりした口調で話してくれた。
10月に結婚するそうで、結婚式に出て欲しいとのこと。
彼女の友人たちも私に連絡を取ろうとしても繋がらないことを心配していたそうだ。
その電話で聞いたら知らないうちに別の友人には子どもが生まれて9ヶ月になるという。

いつもこんな風にぷっつり連絡を断つ事がしばしばの私。
そんな私の連絡先をあきらめずに探してくれ、
更に自分の結婚式に出て欲しいと言ってくれる彼女に対して
反省するとともになんだか嬉しかった。

今度実家に帰ったときには会社に顔を出すことにしよう。