月のきれいな夜に

何やら昨日に引き続き意欲減退の私である。
何でもかんでも面倒に感じる。

だけど、空を見たら山の端から上りはじめたまん丸のお月様。
それを見てふと思い出したのがずいぶんと前に行った
伊豆、稲取の港の外れの高台から眺めた海。
そこから月を眺めたらさぞキレイだろうなぁ、と思ったのをふと思い出したのだった。

私にとってお月様と海は昔からなぜかセットだ。

ここから伊豆までは車で2時間ほど。
とりあえずキャンセル出来そうな予定を全部キャンセルする勢いだったほど
意欲ゼロの昨日と今日だったのだが、
そんな中でとりあえずふっと出かけようと思ったのはいいことだ、と勝手に理由付け。
思い立ったら即行動。
・・・やる気があるんだかないんだか。
0か100しかない私の行動パターン。

芦ノ湖をぐるっと周り、立派な羽根を生やした車の走り屋さんが
ぞくぞくと集結し始めた湯河原の椿が咲き誇る山道を抜け、
そして熱海、伊東の海沿いを走って、稲取に到着。
・・・だけどもうだいぶ前にそこは1度通ったきりなので、全く覚えていない。
人もまばらな稲取の温泉街をでたらめに走り
やっと見つけたその場所。

イメージ 1
私のカメラとスキルでは
海とお月様は一緒には写せないし、
お月様も大きくは撮れないけど、
こうこうと月明かりに照らされた水面は
キラキラ輝いて本当にキレイ。
温泉街から少し離れているせいか港の明かりが遠くに見える。
水平線には船の明かりがチラホラ。
海からの風はまだ冷たいけど、
コートの襟をしっかり立てて道端の石に座り込んで
見たかったその景色をぼんやり眺める。

お供にはすぐそばの自動販売機で買った温かいミルクティーと、
闇のどさくさに紛れて、市営駐車場の入り口に生えていた木からこっそりもいで来た(!)酸っぱいミカン。
高台の道端に車を止め、写真を撮ろうとしたら、
カメラのレンズの外側に付いていたリングが外れて
カン、カン、カラララーン・・・暗闇へと消え海へと落ちていった。

・・・あーあ。ミカン泥棒のバチがあったんだ、きっと。
そういえばどんな寓話でも、木になっている果物を勝手にもいで食べたりすると
大体多かれ少なかれバチがあたるように出来ている。

帰り道は河津桜を眺めつつ、天城峠を越え、(当然走りながら天城越えを熱唱)
沼津を抜けてお山へと帰宅。
それにしても、この土地では週末ともなると
あちこちから走りに来る人が多くいるもんだ。

ちなみに私はただ山道を走るのが好きなだけ。
華麗に飛んだり跳ねたりはしない。(いや、走り屋さんだってそんなことしないだろう)

伊豆半島を半周して本日の走行距離 180キロ。