賑やかな朝の森

夜中じゅう久しぶりに車であちこち走り回って明るくなる頃に眠りについて、
ほどなくして派手な鳴き声が響き渡り目が覚めた。

クェーックェー、ともケーンケーンとも聞こえるその声。

気になって気になってたまらなくなり、
あちこち窓の外を見てみるのだけど、姿が見えない。
そのうちキビタキの高らかなさえずり、ヒヨドリの縄張りを宣言する声。
シジュウカラゴジュウカラの声。
朝がやってきた。早朝の森はとても賑やかだ。
ようやくあったまった布団から抜け出して
せっかく大家さんが作ってくれたサンデッキに出て大きく深呼吸。
ひんやりした空気、山の端がオレンジ色に変わり始めて
新しい朝がやってきた。

ちなみにさっきの朝を告げるかのような派手な鳴き声は、キジ。
キジも鳴かずば撃たれまい・・・のあのキジだ。
さて、どこにいたのだろうか。結局見つからなかったのだが、
目が覚めるほどの大音量の鳴き声だったので家の周囲だったのには違いない。
あぁ気になる。