ポンじいちゃんを巡る旅
数年前に亡くなった祖父を、ポンじいちゃんと呼んでいた。
音楽の先生でピアノをポンポン弾いているからポンじいちゃん。
ちなみにおばあちゃんはポンばあちゃん。
そんなポンじいちゃんを巡る旅。
音楽の先生でピアノをポンポン弾いているからポンじいちゃん。
ちなみにおばあちゃんはポンばあちゃん。
そんなポンじいちゃんを巡る旅。
私にとって伊豆は特別な場所だ。
小さい頃、伊豆にあった祖父の別荘に家族で何度も行ったせいもある。
大人になってからは、勝手に合鍵を作って実は何度も訪れていたりして。
祖父は気難しい人だった。
残っているのは子どもながらに恐れていた記憶ばかりだけど、
この祖父の伊豆の別荘は私の一番のお気に入りの場所だったので
切っても切り離せない伊豆と『ポンじいちゃん』である。
小さい頃、伊豆にあった祖父の別荘に家族で何度も行ったせいもある。
大人になってからは、勝手に合鍵を作って実は何度も訪れていたりして。
祖父は気難しい人だった。
残っているのは子どもながらに恐れていた記憶ばかりだけど、
この祖父の伊豆の別荘は私の一番のお気に入りの場所だったので
切っても切り離せない伊豆と『ポンじいちゃん』である。
祖父が他界し、その別荘は今は手放してしまったけれど、
しばらく経って買ってくれる人が現れ、持ち主が変わった今も変わらずそこにある。
手放す直前の写真では、まるでお化け屋敷だったのだが
リフォームされ、そして新しい家人によって増築されて
見違えるほどキレイな外観に生まれ変わっていた。
見慣れた、でも外灯が付いた別の家人が住むその家を見て
なんだかまた記憶にあるその家が目の前にあり嬉しいような、
それでいてもうここは私の隠れ家ではないという寂しいような
複雑でとても感慨深い気分。
そうそう、ここにも手のひらグモが出るのよ、と思いつつ。
よそ様の家の写真なので、ここには載せないけど、
こっそりと新しく生まれ変わった懐かしい家をカメラに収めてきた。
そういえば今住んでいる家の環境は、(冬の寒さは違えども)この伊豆の家に似ている。
湿気が多いこと、緑が豊かなこと、静かな別荘地の中に立地していること。
知らず知らずのうちに今住んでいるお山のこの家を、この伊豆の家と重ねてみていたのかな。
しばらく経って買ってくれる人が現れ、持ち主が変わった今も変わらずそこにある。
手放す直前の写真では、まるでお化け屋敷だったのだが
リフォームされ、そして新しい家人によって増築されて
見違えるほどキレイな外観に生まれ変わっていた。
見慣れた、でも外灯が付いた別の家人が住むその家を見て
なんだかまた記憶にあるその家が目の前にあり嬉しいような、
それでいてもうここは私の隠れ家ではないという寂しいような
複雑でとても感慨深い気分。
そうそう、ここにも手のひらグモが出るのよ、と思いつつ。
よそ様の家の写真なので、ここには載せないけど、
こっそりと新しく生まれ変わった懐かしい家をカメラに収めてきた。
そういえば今住んでいる家の環境は、(冬の寒さは違えども)この伊豆の家に似ている。
湿気が多いこと、緑が豊かなこと、静かな別荘地の中に立地していること。
知らず知らずのうちに今住んでいるお山のこの家を、この伊豆の家と重ねてみていたのかな。
以前書いたことがあった掃除機の徳造丸。
祖父は何故だかハンディ掃除機に徳造丸、と名づけていた。
新聞紙に丁寧に包んでしまってあったのだが、
その新聞紙に『徳造丸』とデカデカと丁寧な筆文字で書いてあったっけ。
昔は魚屋の2階の小さな定食屋だったのに、
今は伊豆に何店舗か、そして箱根湯本にまで支店が出来た。
テレビ取材やWEB通販があったりしていつの間にか有名店に。
金目の煮付けをお土産用にパックしたものを販売しているのだが、
それを実家に宅配便で送り、そして私もお土産用に購入。
せっかく来たので、港が見渡せる2階で食事。
それを実家に宅配便で送り、そして私もお土産用に購入。
せっかく来たので、港が見渡せる2階で食事。
本当は金目づくしを食べたかったんだけど・・・
テーブル一杯にコース料理を一人で並べて食べるのも
どうかと思い刺身定食を注文。
普段は混み合うお店の中だけど、
平日の夕方、ガラガラである。
ご飯が黄色いのはくちなしで染めた『黄飯』(きめし)という郷土料理なんだとか。
お赤飯みたいなものかと聞いてみたら、お葬式の時も運動会の時も食べるよ、と
店員のオバサン達。
家に帰って調べてみたら、もともとは大分県臼杵市の郷土料理だそうだ。
稲取って何か九州とゆかりがあるのだろうか。
それにしてもこのお味噌汁、大きすぎ。
両手で器を持って飲む姿は、はたから見たら力士の優勝会見で見るさかずきみたいだ。
テーブル一杯にコース料理を一人で並べて食べるのも
どうかと思い刺身定食を注文。
普段は混み合うお店の中だけど、
平日の夕方、ガラガラである。
ご飯が黄色いのはくちなしで染めた『黄飯』(きめし)という郷土料理なんだとか。
お赤飯みたいなものかと聞いてみたら、お葬式の時も運動会の時も食べるよ、と
店員のオバサン達。
家に帰って調べてみたら、もともとは大分県臼杵市の郷土料理だそうだ。
稲取って何か九州とゆかりがあるのだろうか。
それにしてもこのお味噌汁、大きすぎ。
両手で器を持って飲む姿は、はたから見たら力士の優勝会見で見るさかずきみたいだ。
途中購入した黄金柑を、デザートに食べようかと思って
徳造丸の目の前の稲取港の船着場で魚がピョンピョン跳ねる海を見ながら
のんびり頬張っていたら、人を恐れない海鳥が一羽。
近くで見ると意外に大きいものだ。
ミカンをあげてみたけど、食べてくれなかった。
沼津のトンビは奪い取りに来るのにな。