いらっしゃいませを再確認

この土地に来て思ったこと。
それは、人との距離感の違いである。
これって那須にも軽井沢にもなかったこと。
那須や軽井沢は、その気候や土地が気に入って外からやってきた方が多い。
それと比べてこの箱根は、昔からこの土地に住んでいる人が多い。
人のつながりを重んじるのは、昔からの習慣なんだろうな。

いつも行く居酒屋のおじさんおばさんとは、深い話はしないけど
私を常連扱いしてくれて、この土地に馴染もうとする者として受け入れてくれている。
事務所の建物の地下の温泉でたまに会うこの建物の住人さんは
初対面なのに、私がどこの住人かまでいつの間にか知っていて
ホテルの建物の進捗状況など、興味津々に話しかけてくる。
どこかでやっぱりよそ者感が漂う私に、徐々に受け入れる姿勢を見せてくれる彼ら。
そして道端で出逢った人には、知らない人でもご挨拶する。
同じマンションに住む住人にさらわれるようなご時勢に、
ある意味忘れかけた人とのつながり。

ちなみに毎日大勢いらっしゃる観光客さんたちはご挨拶しても、悲しいかな、何となく恥ずかしそうな顔をされて返事が返ってこない事しばしば・・・そうだよね。見知らぬ人と挨拶をする習慣なんて普通ないもの。

先日都内の友人とお好み焼き屋さんに行って、店の扉を開けて『こんばんはー』
・・・勢い良く挨拶して入っていったら、既にいたお客さんに不思議そうな顔をされた。
あ、そっか。店でご挨拶するのは普通は店の人で、お客は挨拶しない。
だけどよその人の家(店)に行くのに、
客がこんにちは、とお店に訪れ、お店の人が、いらっしゃい、と返す。
これってしごく健全な反応なんじゃなかろうか。
よく来たね、という歓迎の意を示すいらっしゃいませ、という言葉。
条件反射で使っていないだろうか。
本当に歓迎の意を表して使っている事って少ないような気がする。

ようこそ、お越し下さいました。
心からそんな意を込めていらっしゃいませと言いたいものだ。
田舎独特の人のつながりに、再確認させられた。

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ようこそ、いらっしゃいませ。は文法的におかしい。正しくは、ようこそいらっしゃいました、ようこそお越し(おいで)くださいました。かつてそんな論争をした事をふと思い出しました・・・苦笑