ぬっこ 幸せを噛みしめる食卓

賑やかな宴。

最近食べる前にカメラを持ち出して写真を撮る間待ってもらうのが通例。写真撮った？終わった？の後でいただきます、という流れである。

アサリの酒蒸し、トマトとモッツァレラチーズのサラダ、
サーモンカルパッチョに鶏のつくね焼、ローストビーフ、焼豚、
なまこ酢にホタテとアスパラ、エリンギの肉味噌炒め。
食べきれないほどのおつまみを
テーブル一杯に並べての皆での食事。
1人は庭でハーブを摘み、
1人はフライパンで得意料理に腕を振るい、
1人はアシスタント役、そして私はといえば･･･ビールを飲みながらやいのやいのと冷やかしである。
（大体私はそういう役回りと勝手に決めている。）
ワイワイ言いながら皆で料理を作り、それを食べる。
まるで合宿みたいなヒトコマ。

仕事についてあれこれ話をすることもあり、
また学生時代の話やそれぞれの性格について、昔話･･･。
こんな時間を過ごすひとときに、幸せを感じられるって素敵なことだと思う。

みんな各部屋で寝静まった後で外にゴミ捨てに行きながら、見上げた空には満天の星。
そうだ。
幸せって決してつかむものでも、「なる」ものではない。
そのひとときひとときをいかに幸せだと感じられるアンテナを
自分が持っているか否かなんだと思う。
その出来事が飛び上がるほど嬉しいという訳じゃない。
ただ穏やかな時を紡げることやその瞬間を幸せだと感じられることって
とっても大切なこと。
それが永遠ではないことも分かっているし、その時々で状況が変わることも分かっている。
決して今が良ければいい、という意味ではない。
その瞬間瞬間を大事に出来なければ、その先も大事に出来ないということだ。

そういう意味では私は今とても幸せだと思う。

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