ズババッと休みを取って

オープン直前の週末である。

ホテルシステムの設定や、本社から私に全権を委譲された自社ウェブサイトの最終仕上げ、
更に実際それらのデータをネット上にアップロードする事やその他細かいものの調整が諸々・・・
あれもこれも、と数日の間に仕上げなきゃいけない切羽詰ったものも多いのだけれど、
焦るだけ焦って漫然とやっても仕方ないし、緊張の糸がプツンと切れたのもあって、
ズババッと男らしく(いや、女ですが。)土日休みをとることにした。

焦って目を覚ましてバタバタ準備する生活になりつつあったのが
今日はしっかり至福の二度寝タイムを満喫し、
クーラーのない私の家があまりに暑かったものだから、必殺納涼水風呂作戦を決行。
(・・・水風呂に浸かってアイスを食べる、という、子どもは喜びそうだが
親には叱られそうな作戦。多分いいオトナは絶対にやらない。)

水風呂上がりで、扇風機の前でだらしない格好で伸びていたら、
会社の仲間から、今から富士山に行くところだと電話があった。
全部仕事を放って休むことを決めた私に習って(?)今日は午後からはみんな休み。
富士山といえば、以前行ったのは、何やら不穏な心境で突発的に朝方出かけた寒い5月のこと。
過去ブログはこちら。

そういえばお天気がいい日に富士山、行ったことなかったっけ。
そう思って急遽一緒に行くことにし、皆と合流して私の車で一路富士山へ。
と言ってもうちからは車で1時間ほどだけど。
ちなみにドライブのお供にはきりっと冷やしたレッドブル
(・・・会社の人は皆レッドブル好きである。)

イメージ 1
日本人にとって、ここは特別な場所なんだろうな。
標高2400から上り始めて頂上は3000を超えるというのに、
ジャージ姿で登っている人や家族連れ、
登山仕様の格好でない人まで多く行き来している。
さすが山登りシーズンだけあって、
登山道を登っていく人波は、数珠繋ぎでまるでありんこの行列みたい。
五合目より上は曇っていて頂上は見えなかったけれど、
眼下に広がる雄大な景色はキレイに見えて
遠くは伊豆半島駿河湾まで一望出来た。
雲が下界に影を作りながら動いていく。
ここまで上に来ると、雲と同じ目線に景色が見えるんだな。

それにしても、この赤ベコトリオの珍道中は面白い。
富士の演習場に忍び込みたい衝動を押さえつつ走り、
マナーの悪い路上駐車さんに流暢な広東語(!)で罵声(!!)を浴びせ、
(中国人でもないし多分最も流暢なのは日本語よりもフランス語だし・・・この人は不思議だ)
富士山の頂上に楽して登る方法を算段した結果、
キャンプフジに停まっていた軍用ヘリを強奪しようか、という不穏な話をし、
(1人本当にヘリコプターを操縦出来る人がいたりする)
山道で追い抜かれたポルシェを(追いつけもしないくせに)
行けーーー!とけしかけられて猛追し、
すれ違った2億円もする希少なフェラーリを見て今話していた内容も忘れて大騒ぎ。
考えてみると私の周りにいる人たちは、私も含めてみんな普段は大人げないオトナばかり。
でも、一流のおもてなしをすることに対して常に貪欲で真剣あり、
全員ホテルバカでもあり、そして何よりも全員、仕事であれ遊びであれ、
心から楽しんで全力投球している。ああ、素晴らしき仲間たち。
休みの日に仕事仲間と会う事なんて今まで皆無に等しかった私。
そう考えると私は、やっぱり劇的な変化を遂げたように思う。

そんなこんなでお休みらしい休み、1日目終了。
ヒグラシが涼やかに鳴くお山に戻ってきた。
こんないい夕暮れ時は、サンデッキで沢山キャンドルを点してビールだな。
思ったら即実行。えーっとキャンドルはどこだったかな・・・