ぬっこ 野良猫に遊んでもらう

これだけいい釣り場の近くに住んでいるというのに、ぱったり釣りに行かなくなった私。
でも何となく今日は釣りに行こうと思った。
 
イメージ 1
いつもの散歩バッグは、
実は釣具屋で買った釣り用のバッグだったりする。
竿を収納できるフックが付いてたり、
ポケットが沢山ついていたり。
多分ちゃんと用途通りの使い方をしたのは
初めてではなかろうか。
あらぁ便利。
 
よしっ。ちゃんとお弁当も持った。
道具箱片手にいざ出発。
 
 
意気揚々と竿をかついで行ったものの、海は混んでいた。
確かにいつも人がいる場所だけど、今日は恐ろしく人が多い。
小指サイズの魚を釣っておおはしゃぎのカップルやら親子連れやら。
とにかくひどくにぎやか。
あぁぁ・・・しまった。今日は土曜日だった。
 
一人でふらりと釣り竿を担いできたものの、間に入る隙間がない。
堤防際の場所が取れないので、脇のテトラポットによじ登ってみたものの、やっぱりテトラは苦手だ。
足場がきちんと取れない中での釣りはしんどい。
 
イメージ 2
というわけで、気を取り直して急きょお弁当タイムに変更。
お弁当といっても、むかごご飯のおにぎり2個。
(相変わらず、散歩のたびに路肩のむかごを探してちょこちょこ取っている)
 
そして実は手ぬぐいマニアな私。
ちなみに今日の手ぬぐいは、「魚の漢字」柄である。
 
 
 
 
 
お腹もいっぱいになったし。
さてと、せっかく竿を持ってきた事だしちょっとだけでも釣りして帰ろうかな。
(もはやここに、お弁当を食べに来たのか、釣りしに来たのか目的がよく分からない)
 
イメージ 3
そして海といえばこの白猫。
オフリードで散歩中のフレンチブルドッグに猛スピードで
追いかけられて必死に逃げたりする一幕もあったり
釣り人の荷物から釣り餌を盗み食いしてたり
野良猫なりに忙しい週末らしい。
 
白い猫というのは、神経質で人になつきにくいと言われている。
自然界での白は、目立ち過ぎるため、
外敵に狙われやすいからだそうだ。
それゆえ、白い猫はもともと警戒心が強い。
 
ましてや野良猫ともなれば、弱れば途端にカラスに襲われるだろうし、
多分他の野良猫よりも、その目立ちやすさゆえの苦労もあるんだと思う。
実際この子たちも、餌欲しさに人に近寄る事はあっても、触らせてくれる事はほとんどなかった。
人に近寄ることはあっても、微妙な距離感は決して破られる事はない。
 
でも・・・なぜだろう。
今日は白猫の方からすり寄ってきた。
座っている私の足の周りをぐるぐる周り、膝を折って座っていた足の間にぺたんと座りこむ。
あの…私、猫じゃなくて人ですし、餌も持ってませんけど。
 
あ。首元ですか?
今度は背中ですかね?
何故私が猫の気持ちを察して撫でているのかもよくわからないけれど
ひとしきり白猫と遊び(もとい、遊んでもらい)
帰るね、と声をかけたら後ろ姿に尻尾を一振り。
気のせいだと思って、もう一度帰るよと、声をかけたらまた一振り。
 
あぁ。私、とうとう猫とコミュニケーションが取れてしまった…。
やっぱり私は猫に人だと思われていない。
なんだか非常に複雑な気分で海を後にしたのだった。
 
釣り具持参で猫と遊んできた、11月最後の土曜日。