ぬっこ 湯河原の歴史に触れてみる

湯河原といえば、「たぬき」である。
 
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そして万葉公園には、狸福神社(りふくじんじゃ)と
たぬきを祀った神社まである。
何故にたぬき?!
なぜ祀る?その理由は。
山間の地、この湯河原に一匹の雄狸が居りました。
ある日の事、土地の人達が狩猟の弓で狸を傷つけてしまいました。
雄狸は山間を流れる河原に湯の湧き出る所を見つけ傷を癒していると、
同じように足に火傷を負った雌狸が浸かりにやって来ました。
二匹の狸は来る日も来る日も傷を癒しに通ううちに恋仲になり、
やがて傷も治り晴れて夫婦となりました。
二匹はこの湯のご恩を忘れる事なく人に化けては湯河原の温泉の
すばらしさを説き旅人の願を叶え、福をもたらす神の使いとなり、
今でも湯を守り続けている。
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だそうだ。
傷をいやした話まではいいとして、
その後の展開は、ちと都合よく強引すぎやしないか?と
思ったりもするがこの際それはどうでもいいことにしよう。
 
幾つも鳥居があるお稲荷さんには、
狐を祀ってあると勝手に思っていたのだけれど、
違う事もあるのね。
 
 
 
 
イメージ 4この万葉公園は、渓流が敷地内に流れ、
足湯施設がある観光スポットだが
実は、その前身は日露戦争での傷痍軍人の為の
軍指定保養所「養生園」だったとか。
奥湯河原に通じる県道沿いに、
苔むしてほとんど読めない石碑がぽつりと立っているのだが
「大正時代」に建てられたという日付と、
日露戦争」という文字だけが何とか読み取れる。
あぁ。なるほど。そういう事ね。
 
 
どうして山奥に日露戦争の文字が刻まれた石碑が建っているのかと思い、
いろいろ調べてみたら出てきたのがこの話。かの東郷平八郎も静養したとか。
日本史をいろいろ紐解くものが、目の前にあるって何だか面白い。
 
東郷平八郎も、お湯につかりながら渓流を眺めたんだろうか。
 
湯河原の観光を完全に通り越してしまいもはや歴史調べである。
こういうの調べるの、もともと好きなんだろうな。
多分、生きていく上で毒にも薬にもならない知識は、私の大好物である。
 
そしてふと気が付いた。
いつしか猫に遊んでもらうだけの散歩だったのが、人らしい散歩になってきた。
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そして…人らしい散歩をしはじめたら、
なぜか猫が遊んでくれなくなった。
あれれ。いつもなら寄ってくるのに・・・。
 
ぷいっとそっぽを向いた、
バス停の待合席を温めていたにゃんこ。
 
何だかちょっとだけさびしいような…。