茜色と藍色の間で

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来やがったな、寒波め、と悪態をつきたくなるぐらいに
冷たい風だ。
外に出ると自然と背中にぎゅっと力が入る。
関東の空っ風という言葉があるけれど、
山々に白いものを沢山落とした後に
乾いた冷たい風だけがこの土地を拭きぬけていく。
 
寒さでじっとしていられず、ぱたぱたと足踏みをしながら、
それでも茜色から藍色へじわりじわりと変わっていく
グラデーションの空はため息が出るほどきれいで
いつまでも眺めていたい気分。
 
こうして晴れあがった風の冷たい夜はしんしんと冷える。
ココアで温まった後で今日は湯たんぽを忍ばせて眠りにつこうか。