いちご祭り開催中

 
この時イメージ 1期の味覚…それはイチゴ!
本来イチゴは夏に実るものだが
クリスマスや年始に向けてビニールハウスで栽培され、
気づいたらイチゴは冬の味覚になってしまった。
私の住むSLの走る街、実はイチゴの出荷量は全国一だ。
(そう考えると、この街、もう少し知名度あっていいはずなのになぁ…)

みかんの国で、みかんはスーパーでは買わない、と
言ったけれど、
イチゴの国でもやはりイチゴはスーパーでは買わない。
畑に直接買いに行く。
 
もっともこのお気に入りのイチゴ屋さんは農協経由では出荷しておらず、更には隣町なのだけれど。
普段スーパーに列ぶイチゴは流通の関係上、畑で採れてから3~4日経ってから。
当然痛みやすい実なので、生産者は完全に熟す前に収穫。
陳列される頃にやっと色付く。
それに対して畑のイチゴはしっかり色付くまで待ってから、「今が食べ時!」を収穫する。
宅配で送るものも採れて数時間のものを送るから、
24時間以内には届けられるというわけ。

同じように赤く熟していても、青いうちに摘んだもものと
そうでないものは味の濃さも甘みも全く違う。
何よりヘタに近い白っぽい部分がほとんどなくどこから食べてもまんべんなく甘い。
ステビア農法と言って、甘味料でお馴染みのステビアを肥料に使い、
強い株が育まれて更には糖度も増すんだとか。

ちなみに写真のイチゴはとちおとめ。
イチゴ箱に詰め放題でなんと1000円!

不揃いイチゴだけど味は変わらない。
こういう詰め放題を見てると
その人の性格が出ておもしろい、と黙々と箱に敷き詰め、
さらには積み上げていく私を見て、イチゴのうんちくを語ってくれた生産者の高松さんの弁。

そのピラミッドみたいに緻密に積み上げたつもりが、
崩れて地面にイチゴがゴロゴロッと…
あらら、あわわわわ…
慌てる私の姿を見て大笑いされる羽目に。

イソップ童話にこんな話があった。
水鏡にうつる、肉をくわえた自分の姿を見て、
ワンッと吠えた拍子に大事にくわえた肉が水にボチャンッ!という話がある。
まるでイチゴをゴロゴロ地面に転がした私はその犬みたいだ。
食い意地は張りすぎるもんじゃない。

そんなこんなで連日イチゴ祭開催中。
お腹いっぱい食べてもまだなくならない。

「とちひめ」というお馴染みの「とちおとめ」よりも更に甘い品種は、
暮れにかまぼこを送ってくれた方にお礼に送った。
とちひめは、果肉が軟らかいので青いうちに採る流通には向かない。
イチゴ狩りとその場で送るのにとどまる、珍しいもの。
甘いイチゴを頬張る笑みのおすそわけである。
 
高松農園 いちご直売所
栃木県芳賀郡芳賀町祖母井842-1
0258-677-0715
定休日 水曜日