こいつは春から縁起がいいや
今日は立春、暦の上では今日から春だ。
正月に「新春」と言われても
全く春の息吹すら感じられないけれど
今ぐらいになると何となくやさしい日差しがふりそそいで、
春霞がたなびいて、まもなく春が来るんだぁって
予感させてくれる日が少しずつ増えてきて
新春とか初春、という言葉が
やっとしっくりくるようになるように思う。
近所の神社の寒紅梅がきれいに咲きそろったようなので
暖かい陽気に誘われてお散歩がてら、ふらりとお出かけ。
梅のいい香りを胸いっぱいに吸い込んで幸せな気分。
こんな事で、自然と笑顔になれる私は、
よっぽど単純でおめでたい性格に違いない。
ここは、日本一のえびすさんがいる神社だ。
平将門さんが出陣前に必勝祈願に来たと言われている
意外と歴史ある場所だったりする。
ここの神社は鯉が神様のお使いとされている為、
普通は鯛を持っているはずのえびすさん、実は鯉を持っている。
子供の頃から縁日や秋祭り、それから盆踊り(!)だったり
事あるごとに通った神社だったのだが
実際にまじまじと見る機会なんてなかったなぁ。
本殿には見事な龍の彫刻。
神社の空気ってどうしてこんなにも
背筋をぴぴっと伸ばされるような気分にさせられるんだろう。
静かな神社をひとりぷらぷら散策。
えびすさんの前に、おみくじがあった。
普段おみくじなんて滅多にひかなんだけど
何となくひいてみたくなって、ゴソゴソっとひいてみたら・・・
ばばばーん!(ひとり効果音付き)
な、なんと大吉!
おみくじの大吉って初めて見たような気がする。
なになに・・・
「ときくれば 枯れ木とみえし やまかげの
さくらも 花のさき においつつ」
この末いかがなろうかと気遣うも、
そのうちに春となって花咲く如く末よき運なり、
何事も慎め退屈せず時を待てば必ずよし、だそうで。
うんうん。こいつは春から縁起がいいや。