ぬっこの遠足 その2

偕楽園の梅まつりが始まったとのことで、
さっそく行くことにしたのが昨日の事。
兼六園、後楽園と並ぶ日本三大庭園のひとつで、
江戸時代に水戸藩徳川斉昭公が、
梅を民(たみ)と「偕」(とも)に「楽」しめる場所、として整備したので偕楽園なのだそうで。
隣の県だというのに、実は今まで一度も訪れたことがなかった場所である。
ぽかぽか陽気に誘われて、私と同じ事を考えた人多数。

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開花状況は4分咲きとのことだが、
早咲きのものはもう見ごろを迎えている。
まずは、庭園の真ん中までずんずん進んでいき、
そして立ち止まり…
目を閉じてふーーっと両手を広げて深呼吸して
胸一杯に、梅の甘いいい香りを吸い込む。

あぁぁ。これぞ春の香りだ。

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着物を着た水戸の梅大使の女性がいたので
記念写真を撮らせてもらった。
うーん、さすが華やかだわ。
…私が成人式で着物を着た時なんて、
演歌歌手のプロフィール写真みたいだったというのに。

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梅はまだ寒さで背筋を縮こまった身体に、ふっと風に漂う甘い香りで
ぐっと身体の内に込めた力を自然と抜かせてくれる。
そろそろ春が来るんだなぁ、とわくわくさせてくれる花だ。
桜は春爛漫!!といった感じだけれど、
梅はこぶりな花と、いい香りでそっと春が来た事を知らせてくれる、
そんな控えめな感じがして実は桜よりも好きだったりする。


敷地の奥には、「好文亭(こうぶんてい」という建物がある。
これは徳川斉昭公が、偕楽園のお休み処として整備したもので
かやぶき屋根の2階建ての建物は穏やかな佇まいである。

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それにしても、この屋根のかやぶきというのは、
よく出来ている。
断熱性、吸湿性に富み、保温性にも優れているという。
縁は丁寧に切りそろえられており、
一言で表せば、「壮麗」といったところ。
20-30年に一度は葺き替えが必要だというけれど、
これをきちんと葺く技術って凄いなぁ、と
建物よりもかやぶき屋根にばかり目が行ってしまった私。

ぽかぽか陽気とはいえ、少々風が冷たい。
おっと呼び込みの声に惹かれてふらりふらりと立ち寄ったその場所は…
その3に続く。



偕楽園 梅まつり
水戸市常磐町 (好文亭は一人190円の入亭料が必要)