ケセラセラの旅3日目&4日目~名古屋めしを初体験する
気がつけば、名古屋に行ってからもう2週間が過ぎた。
前日松本に逗留している時点でも、帰ろうか、名古屋方面に歩みを進めるか、決めていなかった。
切符はまだある。行こうかなぁと思ったのが当日の朝のこと。
名古屋に行ってみようと思った理由は、独特の食文化。
文字通り、お腹が続く限り名古屋フードを食べようと思った。
えーとそれから・・・ひつまぶしに天むす・・・すがきやにも行ってみたいし・・・
それから朝から開いている喫茶店にも行ってみたい。
気合いを入れて名古屋に降り立ったのは、14時過ぎのこと。
計算してみたら帰る時間の都合上、
翌日10時前には発たなければいけないので
滞在は20時間程。
その時間でどれだけ食べられるか、という。
手羽先は、甘辛いたれを絡めてある店と、そうでない店があったけれど、
私はこしょうが効いたさっぱり味の方が好きだった。
この旅、宿も当日その場その場で決めていた。
携帯でぽちぽち空室を検索して、
どこにしようかなぁ・・・なんて。
名古屋の栄区の駅近くに
温泉大浴場付きのビジネスホテルを見つけて
迷わずそこに決定。
ホテルの温泉に浸かってお腹を空かせる事にして。
お風呂に入っている間にコインランドリーで洗濯もして・・・。
実質3泊4日、キャリーバッグを
がらがら引いてもいいぐらいの旅行なのだが
今回の荷物は小さなリュックひとつ。そもそも行程すらその場で決めていたのだから
荷物なんてどれぐらいの量を持っていけばよいかもさして決めてもおらず。
それでもなんとかなった理由は・・・途中で洗濯をしていたから。
乾燥機をかけてしわくちゃのスカートは、部屋に戻ってアイロンがけ。
ホテルで働いていた分、旅慣れてはいなくても何となく宿の勝手は分かっているのが強みである。
ここの温泉は単純泉だそうだけれど、鉄分が多いのかちょっと赤みがかったとろりとしたお湯。
いやぁよく温まった。
ビジネスホテルだけど、浴衣で廊下を歩いてもいい、と記載してあったものの
実際に浴衣でフロント前を通過するのはどうも気が引ける。
浴衣でうろうろしているのは私だけ・・・うーん気まずい。
夜はどて煮ときしめん、串カツを。
ここで驚いた事が。はんぺんが白くない、ということ。
どこをどう見ても、私の辞書には
目の前にあるものは「さつま揚げ」だ。
あの・・・はんぺんを頼んだんですけど、と
おずおずと質問してみたら若い店員さん、きょとんとして、
あ、だからはんぺんですけど・・・
あら!ほんとだ!失礼しましたぁ、なんてその場で
適当に合わせて返事したけど
どうやら、この土地では、さつま揚げの事を
はんぺんというらしい。
それではさつま揚げの事はなんと呼ぶのだろうか。うーんややこしい。
って事は、大阪に行ったら、さつま揚げはまた呼び方が違うのか?
四国は?九州は?・・・ぬっこの謎は尽きない。
これは行って確かめねば。
夜、もうひとつの疑問をどうにか解決したくて、
立ち寄ったアイリッシュパブのお兄さんに
思い切って聞いてみた。
なぜ、味噌煮込みうどん、というのに、
煮込んでいなくて麺がアルデンテなのか。
そもそも名古屋市民としてはこれが普通なのか。
どうやらしばらく蓋をして蒸らしてから食べるんだそうな。
あぁそうなのか。あっさり解決。
「アルデンテ」と言った事が気に入ったらしくて
お兄さんにげらげら笑われてちょっと憮然とする私。
だって、知らなかったんだもの・・・しかも硬いまま食べちゃったし。
とりあえずギネスビールが美味しかったので良しとしてみる。朝
独特の苦みと泡のまろやかさは、ピカイチで、スタウトはやっぱりこうしてお店で飲むのが一番だ。
翌朝は、念願のモーニング。
小倉トースト、要するにあんバター、という事か。
ふむふむ。
サラリーマンのおじさま方、慣れた様子で
新聞を読みながらトーストをもしゃもしゃ。
これが名古屋スタイルなのね。
そうこうするうちに、時間切れ。
あぁまだ、すがきやのラーメンもひつまぶしも
矢ばとんの味噌カツも食べてないというのに!!
というわけで、次回(開催日は未定、突発的に行われる予定)は
ひつまぶしからスタートする予定。
次回のテーマは名古屋と大阪の食文化の違い、というのもいいかしら。