ああ無情
1泊で長野に行ってきた。
季節外れ台風の列島直撃での大荒れ模様。
霧に煙るどころじゃない、雲にすっぽり包まれて見えない山。
波立つにび色の諏訪湖、私が傘ごしになんとかカメラを構えるのを阻む横なぐりの雨。
ああ、無情。
結局まともな写真なんぞ撮れず。
果敢に散歩に出かけたものの、散歩は、ふらりと出かけるものであって、果敢に挑むものではない。
そんなこんなで、諦めておとなしく宿で過ごす事にした。
泊まったのは、くじゃくが中庭に飼われているはずだった宿。(骨折して入院中だそうだ)
とろりとしたかけ流しの薄茶色のお湯が心地よい。
だけど、この価格帯の宿というのは、どうにもいろいろ裏方が目についてしまっていけない。
こんな風に見始めるともう、職場にいる気分になってしまって落ち着かないのなんのって。
いや、浴衣を着て自分は間違いなくゲストなのだけれど、なんともこの空気。
自分が浴衣を着ているのに違和感を覚えてしまうなんて、おかしな話だ。
上着を脱ごうとしたら、そこにハンガーを持った方が既にいる。
そんな至れり尽くせりの宿に泊まるか、
または全てお構いなく、の湯治場に滞在するかのどちらかが良いらしい。
落ち着かずにそわそわしながらそんな事を思った。
そして、翌日は更に強い雨。
諦めた母と娘は買い物に走る事にした。
酒蔵真澄で、日本酒と梅酒を購入した後で
山越えを諦めて、長野道、上信越道で一路北上し軽井沢へ。
母は実は軽井沢は初めて。
案内したい場所も沢山あるというのに雨はどんどん強くなる。
楽しみにしていた行程のほとんどを中止して、TSURUYAでお買い物。(これだけは譲れない)
そして、村民食堂での昼食。
ちなみに今回の買い物は、「村育ちゆず酢」それから、「生七味唐辛子」、ご飯のお供に「野沢菜炒め」
りんごジュース、それから…私のささやかなご褒美用のよなよなエールと軽井沢高原ビールしめて12本。
でも、行程を大幅に縮小したせいなのか、なんだろう。不完全燃焼感満載。
軽井沢リベンジを誓って、大雨の中、後にしたのだった。
2日間の走行距離 640キロ
どしゃぶりの中の運転はさすがに疲れた…