那須 八幡(やわた)のつつじを腹ばいで愛でる
また、那須に行ってきた。
満開だというニュースを見たからだった。
そして・・・平日だというのに、同じ事を考えて足を向けた人、県内外から多数。
辺りの道路は路上駐車で一杯だった。毎年思うけれど、那須岳周辺の駐車場事情は最悪である。
つつじを漢字で書くと、「躑躅」。
毛筆で書いたら真っ黒になってしまいそうな難しい漢字である。
これ、「テキチョク」とも読む。
テキチョク、とは足踏みする事。
何故、つつじとテキチョクが語源かって。
葉にも、花にも根っこにも「アンドロメドトキシン」とかいう、舌を噛みそうな毒性があるのだという。
なぜこんな詳しいかって。
もう随分前になるけれど、かつて友人に葉っぱをちぎって食べてみなよ、と言われて
そのまま鵜呑みして口にした私に一言…「毒があるんだよね」(にやりっ)
口にした量はほんの少量で死ぬような量じゃないし、
鵜呑みにして口にする私も私なのだが、
だけどこの恨み忘れるもんか心に誓ったのは言うまでもない。
だけどこの恨み忘れるもんか心に誓ったのは言うまでもない。
八幡のつつじがこれだけ見事に咲き揃うようになったのは、
馬が毒のあるこの木々を食べなかったから・・・だそう。
ふかふかの黒い毛皮をまとったマルハナバチが一生懸命に蜜を集めていたけれど、
この蜜に毒はないのだろうか。
こんなつつじのトンネルをくぐって、ゆったりお散歩。
・・・でも実際は、こんなに人がいない状態ではない。
15分ぐらい待って、エアポケットのようにぽっかりと誰もいない瞬間を狙って、
木道に思い切って腹ばいになってシャッター。
後ろから迫りくる人の足音。はっ!
かなり私としてはスリリングな1枚である。
(当然後ろから来た人には、木道のど真ん中にひとりでうつ伏せに倒れたような姿を見られた事は言うまでもない。)
どうも私のつつじの思い出は友人に毒を盛られたり、うつ伏せで倒れたりと不穏な思い出ばかりである。