韓国たび エステ篇/ま、眉毛が!

3日目の食事について書く前に、エステ篇をば。
実は、初日に添乗員さんにエステを予約してもらっていたのだが、その予定が2日目の事。
 
エステと言っても、あかすりと汗蒸幕(ハンジュンマク)というサウナ。
この汗蒸幕というものだが、黄土で作られた窯のようなドライサウナの中に、麻袋を被って入る、というものだ。
日本のドライサウナよりも熱めに設定されているので、ちょっと息苦しくも感じるのだけれど
麻袋を被って、というちょっとイベントじみていて楽しい。
黄土(ファンド)というのはもともと、韓国の伝統家屋の壁に使われていたもので、
遠赤外線効果等で、肩コリの緩和や身体の老廃物を出しやすくするとか。
 
熱いのを必死に我慢しながら入り、そのあと何度かサウナで汗をせっせと出す。
お風呂に入ってさっぱり汗を流したら
あかすり、オイルマッサージ、顔のきゅうりパック、洗髪、と続いてゆく。
実はコンタクトを外していたので何にも見えず(私の視力、両目ともに0.05…)
「あのー次はどこへーーー?!」と叫びながら誘導してもらう私。
 
しまいに叫ぶ言葉、ハングルのがいいのかしらと思い、
「アンニョンハセヨー(こんにちは)」
「ヨボセヨー(もしもし)」
「オルマエヨー(いくらですか」
まったくもって意味不明である。
日本語でそんな風に叫んでいる人をみかけたら私は間違いなく知らないふりをする。
近寄ったら危険な奴だと思うからだ。
 
何にも見えない中でよたよた歩きながら順路を進むのは
ちょっと闇鍋を食べているような気分でわくわくする。
あかすりは消しゴムのかすのように沢山出て、
手際良くそれぞれのコースを進められていくのは自動洗濯機に入れられた気分。うわぁ、すげえ。
 
この施術してくれた方、黒のビキニ(!)の60代くらいのおばさま
かなりのセクシーショット。
って私の真っ裸なんだけど。でも、セクシーとかそういうのよりも、まな板の上の鯉状態。
狭いベッドに横たわって、指示通りにうつ伏せになったり仰向けになったり。
「逆!」と言われたので、ベッドの天地を逆に寝たのだと思ったら、
「ちかーう!そうちゃない!」 あぁ。うつ伏せじゃなくて仰向け、という意味だったのね。
そんな調子である。
友人は施術の都合上別々だったので、ひとりぼっちでこんなコントみたいな動きを真っ裸で繰り広げる私。
ちなみにここは女性専用エステ。
だから、施術のおばさまは全員おそろいの黒のビキニだし、
受ける側はほぼ真っ裸でごろごろベッドに転がってるしなんとも壮観(?)な眺めだった。 
 
ちなみに…。
実はこの汗蒸幕の前に…。
アートメイク、といって簡易刺青のようなもので、眉とアイラインを書いてもらうというコースを選択していた。
痛いかどうかなんてよく分からないし、何をされるのかよく理解しないまま、コースを選択したもんだから
機械でジョンジョリーノジョンジョリーノと延々と眉の上やまぶたをなぞられるのがくすぐったいのなんの。
力を入れると痛む、と言われたので、
ずーっと「恐くない、痛くない、大丈夫、痛くない」と口に出し続けた私。
おかげで痛みはそんなに感じなかった。
で、出来あがりは
 
1・2・3!じゃじゃーん。初公開の眉毛。
イメージ 1
 
・・・ってこれ両津勘吉かっ!
これはこれでいいのだけれど、あんまりくっきりしすぎてどうも落ち着かない。
家に帰って母の一言、あんた韓国に何しに行ってきたわけ?と・・。
でもこれが数日するうちに色が馴染み、少し落ちて化粧をしてしまえば違和感ゼロ。
というか、化粧要らずでなんて楽ちんなんでしょう!
韓国ではほとんどの人が行っているというアートメイク。(実際気にして電車で見ていたらその通りだった)
 
この汗蒸幕、終わった後の肌はつるつる、もちもち。癖になりそうである。
時間が経つと、徐々にこのアートメイクは消えるそうで、メンテナンスに何年かおきにやるのがいいそうだ。
両津勘吉風の眉毛でいられるのはあとどれぐらいだろう。
これはこれで、見慣れたら気に入った、ぬっこであった。