第四次ベーコン燻製、完成!

今日は暑くなる予報。
だけど…それでもやるっ、と硬い決意のもと迎えた当日。
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まずは、朝から「おはようっ」とわが子のように
乾燥の為に一晩冷蔵庫でしっかり眠っていた彼らに声をかける。
(冷蔵庫の霜取りした方がよさそうね、これ。)
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夕立が来てもよいように軒下に燻製器諸々をセッティングしてスタートしたのがお昼少し前の事。
そういえば、一番最初に燻製を始めた時は、ごろごろ着こんでもそれでも寒い冬の日の事だったっけ。
冬場との大きな違いは、燻蒸作業の温度管理が楽な事。
一度温度を上げてしまえば、気温が高いのでずっとつきっきりで面倒を見なくても大丈夫。
(冬場は、火加減と風向きを見ながら火加減の調整をこまめにしないと温度が下がってしまう)
 
そうは思ったものの、今度はする事がない。
燻製作業は、我慢比べに似ている。
何をするでもないにしてもやっぱり火の番をしなければいけないし
ずっとそこで座って、じっと燻製器の中の愛おしい豚バラさんと対峙し続ける。
こうしてじっと葉の上で背中を丸めて雨を待つ、アマガエルのように。
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いつももう大丈夫か、まだやろうか、悩むのだけれど
この1時間で照りが変わるのかなぁ、とか
いろいろ悩みながら今日は我慢し抜いてちゃんと6時間燻煙。
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残すところあと1時間、といった所で、ありゃ。雲行きが怪しい。
遠雷が空に地鳴りのように響き渡る。
ドロロ、ゴロロロ…
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そうこうするうちに大粒の雨。きゃー。
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軒下に設営していたが、思いのほか雨足が強くて、視界が白く煙るほど。
それゆえ地面に打ち付けた雨が跳ね返ってびしょぬれ。
それでも自分は濡れても、燻製器を濡らさないよう、せっかくの火を落とさぬよう
なんとか守り、守り抜いての残り1時間。
 
 
 
そして・・・幻の「あさの豚」絶品ベーコンの完成である。
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まだ熱いうちに我慢できずに味見を一口。
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何より良質の脂の旨味、甘みと燻製のいい風味が口中で花火みたいに弾け、躍る。
足をじたばたさせながら…んんん、と声にもならない地味に美味しさを噛みしめる私。
だから、我慢比べしても、暑さに耐えても寒さに耐えてもやめられないんだ。