長野旅行 その2 昼食編
長野といえば、「そば」。
というわけで昼食は、蕎麦屋に行く事にした。
行った先は、蓼科から茅野方面に少し山を下った所にある「みつ蔵」さん。
(ちなみに山を降りたら、からりと晴れた。さすが雨女の私)
着いてみたら、車を止める場所すらない。
訊いてみたら16組、1時間弱待ち!
ぬはっ。どうしようか。
並んだり待ったりするのが苦手な父をなだめながら、待つことを選択。
だって、ここの蕎麦と有名なアレを絶対に食べたかったから。
辺りには蕎麦の花が咲いていたりするのを眺めながら待つ。待つ。待つ。
途中脱落するお客さんもいたりして。
そして脱落ゲストのお陰で繰り上がり、45分程で席に着く。
頼んだのは蕎麦とアレ。
アレとは…。これだ。
卵焼き。
これが、ただの卵焼きじゃない。
大皿に乗って出てきたその量に驚く。ゆうに卵5個分ほどはあるだろう。
そして量だけじゃない。
あっつあつを一口頬張ると、いい香りのだし汁がじゅわりと染み出てくる。
いやがおうでも笑顔。待ち時間などこの時点でとうに忘れている。
そして主役の蕎麦。
ここの提供の仕方に敬服したことがある。
挽きたて、打ちたて、茹でたての「三たて」と言われる蕎麦。
でも、実際に三たてが実現されている所はそう多くない。
蕎麦の命は茹でてから1分30秒と言われている。
名店の蕎麦の量が本当にちょこっとしかないのは、そのせいだ、と私は思っている。
だが、いかんせん量が少ないせいでお腹が一杯にならない。
だから私は2枚頼む。
2枚目は、1枚目が提供された時に。そうすれば、1枚食べ終える頃に2枚目が出てくる、というわけ。
蕎麦の美味しさを追求するのであれば、
大盛りを頼むよりも、2枚頼む事を絶対にお勧めする。
ちなみにここのお蕎麦は、1人前(2枚)と記載されている。
つまり、2回に分けて出されるという事だ。(大盛りを頼むと3枚になる)
何故そんなことをするのかといえば、
その1分30秒の論理と、お腹いっぱい食べたいというゲストの思いをちゃんと叶えるため。
さすが!である。
出てくるタイミングも、ちゃんと1枚目が食べ終わる頃に2枚目が出てくる徹底ぶり。
更に凄いのは、1時間待つ程の盛況ぶりでもきちんとそれを実践していること。
そばつゆも完ぺき。
少し辛目の汁は、ほんの1滴舐めただけでも脳天に突き抜けるかつおの強い香り。
蕎麦の香りに負けない、お出汁の香り、それぞれが口の中で奏でるハーモニー。
有名店と言われても、「そうでもない」お店が多い中で、
多分私の中でベスト1と言っても過言ではない、残念な所など一つもない蕎麦店だった。
石臼挽き 手打ちそば みつ蔵
長野県茅野市北山4035-228
0266-78-2278
定休日 水曜日(水曜日が祝日の場合は木曜日)
営業時間 10:00~20:00(GW、夏季は10:00~14:00 17:30~19:00)
営業時間 10:00~20:00(GW、夏季は10:00~14:00 17:30~19:00)