ソーセージに涙ぐむ

テスト入社で3日間働いたときに、帰りにお土産をいただいた。
 
それはソーセージ
 
私のテスト入社1日目…。20キロ以上ある豚肉をひたすらさばく事。
これはソーセージ用になる肉の下処理作業で、最も時間がかかり、最も大事なプロセス。
 
そして入社2日目…先輩が機械で腸詰にしたソーセージをひたすら竿にかける作業。
やわらかい感触に大苦戦。えっとどうかければいいんでしょうか…。
それから燻製にかけたり加熱したりしてソーセージ完成。冷蔵庫で一晩保存。
 
そして最終日…出来上がったソーセージをパッケージする作業。
繋がったソーセージを1本1本はさみで切り分けて、袋詰め。
単純作業、簡単な作業かと思うだろうけれど、いやいやそんな事はない。
長さと向きをそろえて整列させながら袋詰めして真空にするという作業は
ある程度のスピードも求められるし、他の先輩スタッフさんたちの手さばきに感嘆しながら
せっせと詰める。これで製品の出来上がり。
 
私の研修は、ソーセージに始まりソーセージに終わったのだった。
こんな風に、流れで仕事が把握出来る研修になることも珍しいんだとか。
そんなソーセージを持ち帰って、家で両親と舌鼓。
感慨ひとしおである。
 
ソーセージのおいしい温め方だが、
まずはフライパンにソーセージの太さ程の水を張り、強火で温める。
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皮がぴんっと張ってきたら、湯を捨てて、油をひかずにころころ転がしながら水分を飛ばし、
お好みで焼き色を付けたら出来上がり!
 
私が働こうとしている、そのお店は、完全無添加
肉のうま味がじわーっと口中に広がって何よりもジューシー。
嫌な油気をまったく感じないのは、下処理でしっかり脂身を落としているから。
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うんうん。作る工程や、それを作った人たちの顔を思い浮かべながら食べるソーセージに、
ちょっとだけ涙ぐんだのはここだけの話。