荻窪酒場放浪~立ち呑み「やきや」~
大型家電も含めて購入物の手配諸々を一気に済ませてあとは引っ越し手配を待つばかり。
当初引っ越しはひとりで済ませるつもりだったのだけれど、急きょ両親が手伝ってくれる事になり
何やらぬっこ家の一大イベントとなりつつある。
さてさて、昨日の事となるのだが…。
部屋の契約に現地に赴き、そのまま日帰りするつもりだったのだけれど、
何故か、帰り道に一杯ひっかけてしまった私。
あっ…。しまった。
地元に戻って車で帰宅するのにアルコールを飲んでしまった事に気が付いたのは
既に生ビールを1杯飲み干してからだった。
何となく電車で都内を動いていたので飲める気分になってしまっていたのだった。
そんな、帰らなきゃいけない事も忘れさせてしまうような魅惑的な飲み屋さんを荻窪に見つけてしまった。
荻窪駅南口から徒歩数分のところ。
そこは会社帰りのおじさまのパラダイスだった。
17時を少しだけ回った頃だというのに、既に店は満杯。
お客は15人程だろうか。
ご常連さんばかりでにぎわっている中、女子2人乱入。
皆一品か二品に生ビールかホッピーを頼むのが定番のスタイルのようだけれど
私たちはここぞとばかりに、つまみを4品も5品も注文。
だって、あれこれ食べてみたいもの。
お隣のご常連のおじさまからおぉぉぉと感嘆の声。
あれ、もしかしてこれってルール違反だったのかしら。
そこは「やきや」
この質素な入口のたたずまいからは、中の熱気はうかがい知れないけれど、
わいわいと賑わい、おじさまの笑い声が絶えない中の喧噪は、
居酒屋好きの血をふつふつと騒がせられる。
いか焼き専門の立ち呑み屋である。
メニューはいか刺し、いかみみ刺しなど、新鮮なイカが中心。
手前がいか刺し、奥がいかの「みみ」刺し。
いか刺しは、ねっとりとした食感と甘味が口いっぱいに広がり、
みみ刺しは、こりこりとした歯触りにあっさりとした味わい。
そしてこの店の魅力は価格の安さにもある。
それぞれのメニューは一部を除いてほとんどが1品170円!
そして生ビール1杯、このご時世で380円という驚きプライスである。
ここの、自家製いかの塩辛が絶品だった。
甘塩で、「わた」の旨味と、いかの甘味が絶妙。
新鮮ないかに生臭みもほぼ感じない。
そんなこんなで飲んでしまった私、急きょいつもの友人宅に転がり込む事に。
家の採寸が終わり、ある程度購入するものも決まった事で
家財や家電をネットで一斉発注する作業は朝方まで布団の中に入っても続いたのだった。
引っ越しの家財を途中で買ってしまったので、それを友人宅から送るお願いまでして
あつかましい事この上なし。
毎度毎度の事だけれど、ここのところずいぶんと頻繁にお邪魔しているような。
いやいや、いつもすみません。
やきや
東京都杉並区荻窪5-29-3
※荻窪駅南口を出て、徒歩3分程