変わらぬ月を見上げて

私のPCは古い。未だXPでも2000でもmeでもない。Windows98だ。
もう6年以上経つ…つまり6年分の私の情報が入っている。

昔大学の頃、3年か4年ぐらい自分のHPを持っていた。
もうほとんど開く事のないファイルが沢山。
日記とか詩とか、文章を書くのは大好きなので、
書き溜めた、今となっては化石に等しいファイルたちを開いて眺めていて
5年前の今日、自分で書いた詩を見つけた。

その頃の私から今の私になるまで、
環境も変わったし、出会いも別れもあった。
多分ペットボトル2本分ぐらいの涙を流し、
そしてその悲しい思いの倍ぐらい笑った事もあった。

何年か経った私が月を見上げた月と
何年か前に私が見上げた月は同じだけど
昔の私とは違う自分なのだろうか。

―――
月の思い出は沢山
泣きながらドライブしたときに見たぽっかり浮かぶ青い月
穏やかすぎるくらい穏やかな海面にゆらゆら映る月
追いかけても追いつけなかった大きすぎる赤銅色の月

みんな同じ月
みんな違う私

変わらないものがある
変わりゆくものがある

今まで幾度見上げただろう
これから幾度見上げるのだろう
変わりゆく時間の中で
変わりたくない自分
変わってしまう自分

揺れ動き
変わりつづけても
私は私でいたい
変わらぬ気持ちであなたを見上げたい