ビールのはなし

ビールは泡を立てないようにして静かに注ぎ、だんだん勢いを付けて最終的に泡と液体を3:7の比率に…そんな話は聞いたことはないだろうか。

先週、結婚式に出た時に前勤めていたホテルで働いている元同僚のレストランの人から聞いたのだが、
美味しいビールを飲むには本当はそれは間違いだという。

注ぐ時最初から勢いを付けて泡を立てて注ぐというのだ。
これでは泡が7、液体が3である。
しばらく待つと泡が落ち着いてくるので、そこでまた注ぐと、どうだろう。
こんもりグラスに盛り上がったきめ細かな泡。
しかも味も全く違う。
泡を立てないようにして注いだビールと、泡立てて注いだビール。
前者は苦味が強く炭酸がきつい。後者はまろやかで飲みやすい。
泡に苦味の成分が集まるのだそうだ。
だから泡立てて注げば液体の部分の苦味は抜けまろやかになる。
しかも泡立てて空気と触れさせることで炭酸がほどよく抜ける。
だからとてもまろやかで飲みやすいビールになる…そうだ。

そんな事を書きながらもう外は明るい。
3連休初日が家でひとりビールの注ぎ方にこだわって飲みながら、
ビールのうんちくを書いて朝になる…なんか結構ダメ人間である。