姫君の反乱

プレーリードッグは本来群れで生活している生き物だ。
私は1人暮らしなので、うちで飼っている壊ちゃんはいつも家で留守番。
ケンカする相手も毛づくろいする相手もいない。
家にいるときは極力遊んであげるようにしてはいるが
それでも私自身、朝から深夜まで仕事をしているせいで
家にいて起きている時間はほんの2時間ぐらいしかない。
遊べる時間はごくわずかだ。

今日は帰って電気を付けて愕然とした。
壊ちゃんのケージの周りが綿だらけ。
茶色い毛の壊ちゃんは真っ白。綿の中で何かが動いている感じ。
ケージの床板としてスノコが敷いてあり、その下にペットシーツが敷いてあるのだが
スノコを破壊してペットシーツをバラバラに分解したらしい。
ストレスがたまった彼女の矛先は、スノコに向けられたらしい。

…綿ぼこりを吸い込んでクシャミをしながら、すごすごと掃除。
構ってあげられなくてごめんなさい。

　

そんな壊ちゃんは片付けて元通りになったケージの中で
何事もなかったかのように、扇風機の風にあたりながら仰向けで寝ている。
その姿はカワイイというよりも、貫禄すら感じるオッサンそのものだ。