同姓同名

私の名前はありきたりだ。

苗字なんて日本の苗字ランキングトップ3に入る。
名前もしかり。
学生時代は自分と同じ苗字がクラスに3人、4人いるのは当たり前だった。
だから今までずっと私は苗字で呼ばれた事がほとんどない。紛らわしいからだ。
学校の先生だろうが、会社の上司だろうが、皆下の名前で呼ぶ。
今にいたってはいろんな人にいろんなあだ名をつけられたお陰で名前ですら呼ばれないけど。
そのせいか苗字で呼ばれる事にすごく抵抗がある。

先日ゲストの予約を取っていて、ご予約のお名前をお願い致します、…え?
私と同姓同名。同じ名前の相手と話をするのはこれで何度目だろうか。
だけど、不思議と同じ名前だから嬉しいというよりも何だか気まずい。
たまたま町で同じブランドの全く同じ服を着た人と出会ってしまったような感覚と似ている。
それがすごく珍しいものだったらきっと嬉しかったかもしれないけど。

さて、同姓同名さんのご来館は数日後。
いったいどんな人なんだろう。
意味もなくチェックインの時に出て行って挨拶とかしてみようかな。