放浪 ―大切な場所―

時は昨日の夜にさかのぼる。
都内方面に戻るUターンラッシュ
高速は激混みだと分かっていながらも
やはり出かけるのを諦めきれず、
渋滞が解消し始める夜中を狙って出かけた。

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行き先は房総半島。勝浦。
ここに守谷海岸という場所があるのだが、
この海、今まで何度通ったか数え切れない。
海に行きたければ2時間足らずで福島や茨城の海にも行けるが、
ここは他の海とは違う、
私にとっては秘密の、そして特別な場所。








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透明度が高く、黄金色の砂が透けて見えるほど海が綺麗で
小さな小さな入り江なので波がおだやかな砂浜と
一方では変化に富んだ洞窟もあるような岩場。
岩場にはヤドカリやカニはもちろんアワビやさざえ
シュノーケルで潜れば、黄色と黒の縞々の模様の魚や
マンボウの子供が泳いでる事だってある。

そして何よりも月の出、また日の出の時に
海面にキラキラと反射する様がそれはもうキレイ。
天気が曇りだったのと、
私にそれを残すカメラも腕もないのとで
その息を飲む景色は撮れないけど…

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そんなにメジャーな場所でもないので
ならず者がたむろしている事もほとんどない。
だから大学時代から夜更けや朝方に月明かりをたよりに
ひとり砂浜をのそのそ散歩したり、
岩場に座ってコーヒーを飲んだり。
(ちなみに何度か滑って転んで海にも落ちた)
そうしていろんな考え事をしたりして
過ごした大好きな思い出の場所。



大切な人といつか一緒に来よう、と
大学の頃からそう思いながらも長い年月が経ち、未だ実現していない。
ま。それは余談。
大切な人が出来たらきっと来よう。
それまできっと変わらずキレイでいてくれると思うから。