みんな1つ大きな空の下に住んでる

満月だ。

明日はお休みなので仕事の心配をする必要もない。
こうこうと照らされた月明かりに照らされて、
仕事を終えて駐車場に向かいながらなんだかこのまま帰るのももったいない気がした。
少し雲がかかっているのは、山の上まで行けば雲の上に出られるかもしれない。

思い立ったら止まらない。家には帰らない。そのまま山までドライブ。

私のジータは重たいので、上りは正直苦手である。
エンジンを唸らせながらぐんぐん高度を上げる。
職場の標高は550メートル。
行く先は1200~1300メートルぐらい。
途中もやにつつまれてその先に進んでみると…快晴!
雲ひとつない。見たかったのはこの景色。にんまり。

漆黒の闇にぽっかりと浮かんだまんまるの月。
月明かりに照らされて青く光る山並み。
山から吹き下りてくる風はもうかなり涼しい。
ライトを消しても月明かりで十分に明るい。
エンジンもオーディオも切れば、静寂に虫の声。
もう山は次の季節に変わろうとしてる。

どんなにいそがしくても、どんなに気持ちが荒んでも、
何かきれいなものを目にして、
素直にきれいだと思う気持ちはなくしたくないと思う。
1時間近く山の涼しい風に当たりながら
この月を今、見上げている人がどれだけいるんだろう
そんなとりとめのない事をなんとなく考えながら
缶ジュース片手に月を眺めて過ごした。

取り巻く環境も、抱えている背景も全く違う人達が
別々のいろんな場所で同じように空を見上げて、
あぁ満月だって、月が綺麗だってため息をついてる。
そうそう。みんな1つの大きな空の下に住んでる。

イメージ 1
暗闇で携帯撮るのはちょっと限界…。
人間の目って凄いなって。
虹彩がちゃんと光量の調整をして、
瞳孔を適切な大きさに広げたり縮めたりして
暗闇でもその眩しすぎず、また暗すぎず、
ちょうど「いい塩梅に」調節してくれる。

お月様を目で見たままの写真にしたい。。。