自分へのプレゼント
今勤めるホテルで働き始めた頃、制服の胸のポケットには、
100円ぐらいのノック式のプラスチックのボールペンが差してあった。
ペンにお金をかけるという概念なんてなかったから。
ただ書ければいいんじゃないか、と。
100円ぐらいのノック式のプラスチックのボールペンが差してあった。
ペンにお金をかけるという概念なんてなかったから。
ただ書ければいいんじゃないか、と。
だが働き始めて何ヶ月かした頃、ずっと年上のフロントスタッフに
お客様にお渡しして失礼のない物を使いなさい、そう言われた。
高すぎるものは逆に良くない。
だが、安過ぎるものをお客様にお貸しするのは
それはそれで失礼に当たるんじゃないか、と。
そんな概念はいままでにないもので、カルチャーショックを受けた。
なぜそんな事をふと思い出したかというと。
実は先日そのカルチャーショック記念で買ったボールペンを
仕事中にゲストに貸したまま回収するのを忘れてそのままどこかに無くしてしまい、
新しく買ったからである。
お客様にお渡しして失礼のない物を使いなさい、そう言われた。
高すぎるものは逆に良くない。
だが、安過ぎるものをお客様にお貸しするのは
それはそれで失礼に当たるんじゃないか、と。
そんな概念はいままでにないもので、カルチャーショックを受けた。
なぜそんな事をふと思い出したかというと。
実は先日そのカルチャーショック記念で買ったボールペンを
仕事中にゲストに貸したまま回収するのを忘れてそのままどこかに無くしてしまい、
新しく買ったからである。
だが新しく買うのもただ買った訳じゃない。
最近頑張る自分に、何となくプレゼントしようと思いたって
インターネットで買ったそれをわざわざプレゼント包装を依頼し、
会社住所の自分宛てに送ったのだった。
今朝出勤したら会社に届いていて、
その自分から届いた自分へのプレゼントをニコニコしながら開封。
周囲には恥ずかしくてそんな事言えなかったのだが
まさか自分に宛てたプレゼントだとは思うまい。
何年かに1回私は自分に宛てたプレゼントを贈る。
何となく恒例になりつつある自分の中の儀式みたいなものだ。
何となく恒例になりつつある自分の中の儀式みたいなものだ。