森のカフェでひとやすみ
森の中の5テーブルほどの小さなカフェ。
ご夫婦できりもりされていた。
入り口では木彫りの狸がお出迎え。
1席だけ空いていたのだけれど、
4人がけの席で広いテーブル。
ひとりで座るにはちょっと気が引けて
混雑しているときに申し訳ない、と声をかけたら
気にしないで、どうぞ、と笑顔。
それでもなんだか落ち着かなくって、
お店のあちこちに展示してある
焼き物を眺めていたら、ちょうど空いた角の小さな席を指さし
もし落ち着かないようなら
こちらの席に移りますか?と一言。
こんな配慮って嬉しい。
後ろの席の男性2人がワインの話で盛り上がっていた。
オールバックに固めた髪型を見る限り、
多分同業の方だろうなぁ。
きっと夕方から仕事なんだろうなぁ。
外を見るとミツバツツジが赤紫色の花を付けている。
そういえば、ツツジを漢字で書くと、『躑躅』
このツツジには毒がある種類がある。
その毒がある種類である、レンゲツツジの恨みをふと思い出して苦笑い。
あのとき私を騙したのっぽの森の案内人君は今頃何してるんだろうな。
人間観察。自然観察。
こういう時間って結構大切。
心の中をからっぽにできるひととき。
こういう時間って結構大切。
心の中をからっぽにできるひととき。