熱々のスフレに心奪われて

駅に降り立って、たった1時間の長野の滞在。
通院自体は主治医の先生と箱根の世間話をして終了。
・・・移動時間片道延べ5時間。こうなるともう通院じゃない。
小旅行である。1泊してもいいぐらいだ。
通うの大変だよね、と笑いつつも、
乗り物に慣れるとか人混みを歩くとか、
何かしらの理由があれば定期的に移動する機会が出来る訳で。
そう頻繁に通院が必要な訳でもないし
もう乗り物も人混みも心配ないのだけれど
それでもたまには山に暮らす私にとっての非日常を味わうのも必要かと。
通えない程仕事が忙しくなったら、そのときにどうするかまた考えたらいい。

普段車でしか移動しなかった佐久平の駅周辺。
帰りの新幹線の時間まであと30分ある。
どうしようかな。

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ぶらり散策(するほどお店もない)が
ベーカリーカフェを発見。
車でしか移動しなかったので、
こんな所にカフェがあったなんて知らなかった。
ちなみにパン屋さんなのに、
カフェではパンは食べられないらしい。
カフェはカフェで別にメニューがあるとのこと。
そう時間がある訳でもないので
ケーキとコーヒーで一息・・・のつもりが
何を血迷ったか焼き上がりに
15分以上かかるスフレを頼んだ私。

だって食べたかったんだもん・・・
夕食前にお菓子を食べて叱られた子どもの言い訳みたいだ。

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どうしても食べたかった熱々の焼き立てフランボワーズスフレ。
ふわふわのスフレの真ん中を崩したところに
フランボワーズソースと生クリーム、
そしてバニラアイスをぽとりと落とす。
それらはみるみるうちに溶けて、スフレの熱々フワフワと
冷たいアイスクリームと甘酸っぱいフランボワーズソースが
混ざり合って絶妙な食感。
あぁーこりゃうまかーー(いつから博多弁に?!)
にんまりゆっくり味わって、ほとんど食べ終えたところで、大事なことを思い出した。

ところで急いでいたのではなかったか?私。
時計を見たら、電車が発車する時間まであと3分。
・・・!
味わっている場合ではない。

慌てて精算を済ませて駅までダッシュ
駅の改札に向けて走っている段階で新幹線の到着を告げるアナウンス。
滑り込んでくる白地に赤と青の流線型の車体。
・・・!!

階段を一段飛ばしてのぼり、改札を通って、
ホームに向けて猛ダッシュしている段階で出発の音楽。
・・・!!!

最後の階段は3段飛ばして飛び降り、ドアを閉める合図をした駅員さんに、
乗ってもいい?と肩で息を切らしながらにっこり。
でも多分髪は振り乱れている、にっこりしたつもりだが必死の形相に違いない。
無表情のまま合図をしてくれて、一旦閉じた扉がプシューッと開き。
あー間に合った!

こうしてあわただしくも実り多い1時間が過ぎたのだった。
それにしても、計画性があるんだかないんだか。
乗り継ぎの計算と切符の手配と予め全部済ませていても
車で動く感覚でいるので、電車の時間を意識する感覚に欠ける私。


ベーカリーテラス ポアン
長野県佐久市佐久平駅北23-1 sweet hills1階
0267-66-7773