苦いアーモンド

せっかちすぎる話を先日書いた私だが。
石の上にも3時間…いや3日、もとい3年。
目指せ、スローライフ。(意味が違う)

待つことにした。
何をって…白馬に乗った王子様が目の前に現れることを。
(いや、軽自動車でも自転車でもロバでもいいや。)
それは冗談だが、その時が満ちることを、である。
3年でも5年でも。いくらでも待とう。

しごく個人的な話なので詳細は内緒。

話は変わるが、先日苦いアーモンド、という話を友人に聞いた。
アーモンドの産出が豊富な国にあるたとえ話なのだそうだ。
アーモンドが取れない日本ではなじみがない話だけど、
アーモンドには、いつも私たちが口にする食用のスイートアーモンドとは別に、
ビターアーモンドという種類がある。
その名の通り、ものすごく苦くてこの苦味は青酸化合物によるもの。
定量摂取すると有毒で、この種類は食用にはせず、オイルなどで着香料として加工されるとのこと。
ちなみに青酸化合物が含まれるため、
加工されていないものがそのまま日本には輸入されてくることはない。

豊富に産出される国ではスイートアーモンドの中に
それが混在してしまっているものもあるらしく、
見た目でそれと気がつかずに口に放り込むと、
とにかくえも言われぬ苦さに、ものすごくいやな気分になるんだとか。
つまりは、やってみなければ分からない、ととりあえず行動することで
後からものすごく嫌な思いをすることもある、ということ。

時間が経たなければ結果が出ないことってある。
だからそれに対して今すぐに成果を見せることは出来ない。
今目の前にあるアーモンドが、オイシイものなのか苦いものなのか。
私ならどうするだろう。…きっと迷わず食べるだろうな。
だって、たとえそれがものすごく苦いものであったとしても
それを口にするのは私の意思だ。
自分で決めて自分で行動した事への後悔はない。
もしかしたら今まで食べたこともないほどおいしいアーモンドかもしれないし。

でもそこで大切なのは自分で決断を下すことだ。
私だってそのアーモンドを誰かに口に放り込まれて死ぬほど苦かったら、
なんてことするんだ、苦かったじゃないか、と相手を恨むかもしれない。

だから私は、晴れの日も雨の日も、空を見上げてその時が来るのを、待ち続ける。
これが私の決断。