美術と蔵の街探訪のはずが…~峠の味どころ 大越路~

籐工芸の作品展を見に行く母とともに栃木市へ。
私はあまり作品には興味がないので…さらっと見学させて頂き、
母を会場に残して、てくてく一路「とちぎ蔵の街美術館」へ。
 
がっ。
 
夕方から催されるお祭りの準備で街はおおわらわ。
ちょうちんを付ける人、生ビールのサーバーを準備する人、
どうやら美術館のある建物付近は、「蔵の街サマーフェスタ」のメイン会場になるようで、
封鎖されて飾り付けの真っ最中。
反対側にはステージまで設置作業中。
ありゃ。やってないのかしら…。ダメだこりゃ。
たまに美術館に行ってやろうなんて慣れない事をしようとするからこういう事になるんだ。
 
というわけで、いつもの食い倒れ紀行に本日の目的を変更。
展示会でがっさりバッグや籠を買い込んでほくほく顔の母とともに一路隣の鹿沼市(旧粟野町)へ。
 
食べたかったのは山ふぐの刺身。
赴いたのは出流山と日光方面を結ぶ大越路峠のトンネルの上に位置する
高台のそば屋「峠の味どころ大越路」。
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こんな物凄い山奥の細い道に位置しているというのに、
車は満車、店は満員御礼状態。
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ところで、山ふぐとは…。要するに刺身こんにゃくである。
薄切りにして盛り付けてある見た目や食感がふぐ刺しに似ている事から山ふぐと呼ばれるそうで。
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薄切りじゃないので、ちっともふぐっぽくないが、それは考えない事にしよう。
おろした青柚子がかかっていて、しょうが醤油で頂く。
口に入れた瞬間、わわわっと柚子のいい香りとつるりとしたのど越し。そうそう、これこれ。
(この時点でもはや蔵の街美術館に行けなかった残念感は忘れている私。)
食べたかっただけあって、一皿をほとんど一人で完食。
 
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夏野菜のてんぷら。
モロヘイヤとアシタバ、みょうがにオクラ、姫たけのこ。
みょうがって、天ぷらにした事がなかったのだけれど、シャキシャキしていい香り。
帰ったら家のもので試してみることにしよう。
ちなみに春は山菜のてんぷらもあるとのこと。
 
蕎麦以外にもどんぶり物も定食も、本格中華料理まで、なんでもござれのこのお店だが
ここまで来たならやっぱり蕎麦でしょう。
実は、ここの蕎麦は店舗の隣で石臼挽きしたものだ。
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まずは蕎麦だけで一口。
口の中から鼻へ抜けていく強い蕎麦の香り。
少し平べったい太めの麺に強いこし。
残念だったのはそば汁。
もうちょっとお出汁の香りが強いと良かったなぁ。
 
とかなんとか言いながら山の息吹とともに存分に満喫したのだった。
帰り道には、cafe響茶庵の天然氷のかき氷を頂いて。
→以前来訪の記事はこちら http://blogs.yahoo.co.jp/meme_hituji/64598585.html
 
美術と蔵の街探訪のはずが、いつものグルメ紀行になってしまった蒸し暑い夏の日。
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ところで私、本日、33歳最後の日。
あぁ。それにしても私、33年の間、どれだけ「いただきます」と「ごちそうさま」を言ってきたんだろう。
写真はお土産にひろってきたナラガシワのドングリ。
 
幾つになってもトンボ採りやセミ採りをしてしまう、
こういうものを幾つ年を重ねても拾ってきてしまう…困った33歳、いやまもなく34歳女子である。


 
峠の味どころ 大越路(おおこえじ)
栃木県鹿沼市下永野1541
0289-84-0951
営業時間:11:30~20:00
定休日  :木曜日