朝焼けの景色を前にして

ワールドカップの決勝戦が見たくて、張り切って早起きした私。
そして早起きの理由はもうひとつ。
明けていく空の様子をゆっくりと眺めたかったから。
 
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開けた田んぼの向こうにある大きなけやきの木の上の空は
見事な雲の織りなす紋様と、桃色とだいだい色を混ぜたような優しい色に刻々と変わってゆく景色。
こういう景色を前にすると、人ってなんてちっぽけな存在なんだろう、と思う。
ちまちま毎日小さい事に一喜一憂しているけれど、この見事な朝焼けを前にすると
煩悩すら忘れる気がする。
 
静かに、でも着実に進みゆく自然の営みに息をのむひととき。
 
BGMは朝早くから鳴く働き者のニイニイゼミ
ニィーニィーとピッチを変えて延々と鳴き続けるこの子たち、ここにはわんさといるけれど
都会でも随分と減ってしまった種類のセミだそうだ。
 
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西へと背中を向けると、とうもろこし畑。
ここには、野鳥のセッカや、オオヨシキリが棲んでいる。
本当は葦の林に住む彼らが、
背の高いとうもろこし畑をねぐらにすることはとても珍しい事なんだそうだ。
 
太陽の訪れとともに光を失っていくお月さまがそこにいて、
あぁ、こうしてがあけて新しい1日がやってくるんだ。