益子のソウルフード、ビルマ汁
益子町でも、「田町」という地域が発祥といわれるピンポイント的な郷土料理なのだが。
このビルマ汁にはドラマがある。
太平洋戦争で、ビルマに出征された方が帰国後に夏野菜が出回るころになると
このスープを作ったのが発祥。
戦争の事は決して口にしなかったが、このビルマ汁は終生作り続けたんだという。
戦後60年以上経ち、その方は既に他界されたけれど、ご子息夫婦が大切にレシピを守り続け
没後も、お祭りの時にふるまったり、お盆の時期には仏前に並べるんだとか。
ビルマ汁は和風だしとほんのりスパイスが香る夏野菜のスープである。
基本はあっさりしたトマトスープみたいな感じだが、出す店舗により味付けも違うし
肉が入ったり入らなかったり。
家庭で味が変わるのと同じようにバリエーションがありそうな感じ。
このカフェの営業形態は面白い。
月、火、水の平日のみ営業のこのお店、
同じ場所が金、土、日は別の名前のカフェが営業。
つまり建屋は同じなのに店舗が変わる、というまさかの居抜き営業。
そして、このお店、8月に出店したばかりの開店ほやほやのお店である。
玄米菜食レストランなので肉魚類は出さない、
出すお野菜も自家農園栽培のものが多いという、身体に良さそうなカフェである。
玄米ご飯の四季彩プレートをチョイスしてそこにビルマ汁を単品追加。
おかずは、かぼちゃとひじきのサラダ、豆とトマトのマリネ、ゴーヤのごまみそ煮、
そしてがんもどきと春雨の蒸しものである。
何だかおばあちゃんちの食卓みたいでほっこりなお献立。
看板犬シャーリーは、デッキでお昼寝中。
…と思ったら。
尻尾をぶるんぶるん振るいながら、ニコニコご機嫌な子だった。
あまりに激しく遊んできたせいで写真はこれしかなかった、という。
週末は、作坊吃(ゾーファンチィ)さんというカフェになるこのお店。
それも要チェックである。
そして、ビルマ汁にはまってしまった私。
他のお店でもビルマ汁を取り扱っているお店がある模様。
ビルマ汁探しの超ピンポイント的な旅に出てみようか。
色実茶寮(いろのみさりょう)
営業日:月・火・水
営業時間:10:00〜18:00(食事は11:30~)