おのぼりさん、おのぼりさんに出逢う

地下鉄の乗り場が分からない。
やっと首都高速を走りなれて、都内の地名と位置関係がぼんやり頭に入ってきたものの
電車に乗ってしまうとてんで駄目。歩いたらもってのほか。
更に地下にもぐったらもうどこに連れて行かれる電車なのかなんて分かる訳がない。
なぜ建物の中に改札みたいなものがあるんだ?このビルは。駅??
ちなみにその改札みたいなものの正体はアークヒルズに入っている会社のセキュリティだった。

階段を降りて上がったら・・・。
あれ。地上をそのまま歩いても変わらなかったじゃない。

夜10時半なのにこんなに食事している人がわんさかいるってさすが東京だねぇ。
あ、路上で寝とまりする人はダンボールをこうやって使うんだ。
意外とみなさんキレイ好きでこだわりを持って寝床をつくっていらっしゃる。
見るもの見るものに足を止め、いちいち感動する私。
どこまで田舎者なんだか。
都内に何度となく足を運んでいるものの、いつもこんな感じである。

毎日こんなにテクテク歩いていらっしゃるのには本当に頭が下がる。
普段立ち仕事で歩き回り走り回る今だからこそ、別に疲れて動けないとは思わないけど
こりゃぁいいダイエットになるわ。

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そして・・・そんな珍道中の後、ようやく着いたのは。
突然泊まると言い出す暴挙に出た、
私のためにわざわざ取っていただいた京王プラザホテル!
長~~~いフロントカウンター。
スケートボードで腹ばいになってカウンターの上をだぁーーーっと滑っても
まだ端まで着かないんじゃないだろうか。
客室数は・・・脅威の1400室!そんな収容人数、全く想像もつかない。
あっちにもこっちにも外国人。ひぇぇ。
ホテル内で迷子になりそうな私。

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見上げれば、キラキラひかるシャンデリア。
ぽかーんと口が開きっぱなしの私。
わぁなんかワクワクする。
ここでまたウロウロ、キョロキョロ・・・
同行の姉さまに手続きをして頂いている間に
ふらりふらりと勝手にいなくなる私。

デューティーマネージャーデスクで、
帰りのバスの時刻を調べてもらおうとしたものの
時刻表の本を持ち出し、
ページが見つからないらしく・・・モタモタされていて一向に出てこない。
あのぅ、路線図をにらめっこされても、
私が知りたいのは高速バスの時刻なんで・・・それでは多分見つからないかと。

すみません、横のパソコンでYahooを出していただけますか?
このキーワードで検索してください。
その後の画面の一番上をクリック。
中ほどのPDFファイルを開いてください。そうそう、下りの方。
あとは自分で見ますから画面をプリントアウトしてください。

自分で調べてるのとさして変わらなかった。うーん残念。
何となくさすがのサービスを期待してみたのだけれど・・・。そう簡単には出逢えない。
サービスのスペシャリストさん。
気を取り直して広い広いフロアの探検を再開。

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外国人ゲストが多いからだろうか。
ひな祭りのディスプレイがでかでかと。。。写真はつるし雛。
あれ、でももうひな祭りって終わったんじゃなかったかしら。
終わっても片付けずに雛人形を出しっぱなしにしておくと、
嫁に行き遅れると聞いたことがある。
あ、だからかぁ・・・(ちなみに実家は4月まで雛飾りが出てたこともある。)なんて
検討違いな事を考えて勝手に納得。

なんて事をしてフラフラしていたら。
な、な、な、な、なんと!!!!
驚くなかれと言われても、驚かずにはいられない、ある意味ミラクルが起きた。
まるで香港のコメディ映画みたいな・・・ワンシーンが目の前で繰り広げられる。

白い肌着に白いブリーフ、裸足でペタリペタリと歩くオイチャン登場!

何事か、わき目も振らず、エレベーターを降りて、すたすたフロントカウンターへ。
オートロックのドアのカードキーの閉じ込めだろうか。
おぉぉ、これぞまるでテレビで見たようなオートロックに慣れないおのぼりさん!
(・・・そんな私も十分おのぼりさんである。)

それにしてもそのオイチャンに対してスタッフ全員知らん振り。
誰か浴衣でもタオルでも、何か隠すものを差し出すなりケアすればいいのに・・・。
そして彼は、フロントで何事か用事を済ませて(おそらくキーをもらったのだと推測。)
また裸足でペタペタと帰っていった。
何この人?!ホテルの隠れキャラクター?!さすがに写真は自粛。(当たり前。)

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部屋は眺めのいい高層階のツイン。
そこで・・・朝4時半まで酒盛りが繰り広げられ・・・
そして慌てて朝飛び起きてバスに揺られてお山へ舞い戻る私。


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部屋からは目の前どどどーんと都庁のツインタワー。
へぇ。東京都庁ってこんなに大きかったんだ。
ちなみに帰り道は時間の制限もあるし、大都会新宿で遭難しかけて
(途中の案内板を見たら、行きたい方向とは真逆の方向に歩いていた)
すごすご、タクシーで発車直前のバスの真後ろに付けてもらいましたとさ。
最後まで慣れない。田舎のネズミ。


いやはや。それにしてもこんな大冒険になるとは思わなんだ!