電車に乗るという些細だけど大きな挑戦

電車に乗るのは何ヶ月ぶりかの事。

最後に乗ったのは去年のやたら暑い秋のとある日、中華街に行こうと無計画で衝動的に出かけたものの、
路頭に迷い、発作気味で困り果てた私は、
結局友人に車で迎えに来てもらって救出されたのが最後。

あれから恐くなり電車に乗れなくなった。
人混みや雑踏が苦手だと思ったのもあの頃からだと思う。

いつも、車で遊びに行く友人宅、今日はリハビリを兼ねて電車で向かう。
もっとも今でも何も感じない訳じゃない。
ホームを意味もなく行ったりきたり。そわそわ。電車がホームに入ってくるたび尻込み階段の下に退避、手にはびっしょりの汗。
…やはり恐いものは恐い。
だけど、今までと違うのは、そこから逃げ出さずに対峙したこと。
そしてちゃんと今、電車に乗っていること。
少しずつでも前進する。私は、もう何からも逃げださない。

社会復帰まで、あと半月弱。
些細だけど私にとっての大きな挑戦は続く。