母娘の福島旅

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1泊2日の旅を決めたのがちょうど1カ月ほど前のこと。
冬の間雪で閉ざされる、奥会津の地域では
夏の間に山に入り山葡萄やクルミシナノキ、またたびなど天然素材を取ってきて
長い閉ざされた冬の間にカゴやザルなどを作る匠が沢山いる。
それに加えて全国のクラフトや古布のリメイク、陶芸などなどの匠が集まり
年に一度毎年三島町で行われる「ふるさと会津工人まつり」というお祭りがある。
ブナの林の中に沢山のテントが立ち並び、とってもにぎわい楽しいお祭りである。
 
母は籐工芸アーティスト兼カルチャー教室の先生。
仲間と毎年バスをチャーターしてそのお祭りに訪れていた。
だが今年はちょうど企画の時期に震災があり毎年恒例の行事が中止に。
それで私が車を出してせっかくだから個人的に行く事にしたらいいじゃないの!という話に。
 
イメージ 3お祭りは、2日目の朝から行われる。
1日目は特に予定もない。
まずは、朝早くに行って
磐越道会津若松ICを降りたのがお昼少し前のこと。
お腹も減った事だし寄り道して喜多方でラーメンを食し、
そのあとせっかくなので何にもない
山の生活を見られるような場所に行こう!と。
(そんな無計画なあたり私らしいといえば私らしい)
普段行程を決めて移動する母としてみれば、
ある意味新しい試み。
目を輝かせて行く!行く!と。
 
イメージ 4喜多方の坂内食堂でラーメンを食べた後
「携帯この先圏外」という看板が沢山立つ国道を走り
長い長いトンネルを抜けると細い細い山道が。
エゾハルゼミ
「ミョーキン、ミョーキン、スケケケケケケケ」
(本当にそう聞こえる。)という鳴き声が山中で聞こえるだけ。
すれ違う車もない。
そして本当に携帯は圏外に。
(その看板を見てから結局1時間近くずっと圏外だった)
 
 
 
イメージ 5行きついた場所は昭和村「からむし織の里」
からむしとは、イラクサ科の草。
からむし織りとはそのからむしを加工し繊維を取り出して
帽子や小物を編み、または織り上げて作られる織物のこと。
とても繊細で精巧なつくりである。
それらをゆっくり見て、
会津の生活を根掘り葉掘りお店の人に聞き、宿へと。
 
 
 
 
宿に泊まるのはこのお祭りに参加するために泊まりに来た人ばかりだ。
みんな翌日のバスの予約をし、前日の内に精算して朝は7時から食事して出発するという
なんとも忙しい客ばかりである。
 
翌日のお祭りでは、こんなカゴやノーリミット・オブ・ショッピングといわんばかりの母。
開催は9時から土日の2日間だというのに、
勝負は初日の開催前8時からたった1時間というから驚きだ。
宿を7時半には飛び出して、駐車場を確保し、会場へ急ぐ。
 
なんせ値段は生産者直接販売価格なのでどの品物も市場価格よりも何割か安い。
そして生産者が直接売るのだから、物は間違いない。
臨戦態勢で臨み、さまざまなものを予約購入。
9時を過ぎたらお金のやり取りをして買い、
あとはウィンドウショッピングを楽しむというスタイル。
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こんなくるみとサクラの皮で作られた素敵なバッグやまたたびで作られたザルや
そのほかさまざま織物のバッグなどなど多数ご購入。
私は「がま」素材で作られた涼しげなわらじスリッパを購入してご満悦。
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帰り道は柳津町の福満虚空蔵尊、という牛と虎を祀ってあるお寺に参拝して無事帰宅。
撫で牛は、悪いところを撫でるとご利益で良くなるんだそうだ。
そんなことも知らずに頭を撫で撫でした私・・・頭が悪いって!どうなの、それ。
 
走行542キロの旅。じゃじゃ馬姫も良く走った。