嵐の15分

何が嵐かと言えば、今日は年末年始の予約日。
1時間前からフライングの電話のお断りをしながら10時の時報を待つ。
電話回線がパンクするのは例年のこと。
これに合わせて全員出勤、フロントからもヘルプ要請。
・・・ところが、こんな日に限って一人遅刻。
電話しても出ない。いらつくマネージャー。
波乱含みのスタート。

ドキドキしながら9時59分の電話を取る。
娘が熱を出してまして・・・仕事に出ているのですが心配で心配で・・・あれ?
業者さんのお母さんからの電話。
娘さんの体調やお母さんの持病の話を延々。
時報は10時を回ってコンサートチケット予約の如く回線が全て塞がる。
全員が戦闘開始モード。
そんな中で私1人はぁ、ええ、そうですか、なるほど・・・
しまった波にすっかり乗り遅れた。
電話をやり過ごした後、深呼吸して遅れを取り戻そうとばかりに電話に出る。

それぞれのPCでそれぞれのホテルシステムで操作しているので
同時に予約を取ればオーバーブッキングしてしまう。
いつもの予約のように、詳細を確認してからおさえては部屋がなくなる。
日付と部屋の希望、人数、名前だけを聞いて保留にし慌てて部屋を確保。
いつもと何かが違う。
とにかく目の色を変えて予約を取りまくる。
最後の一部屋今押さえるから、もう完売、今取ってるのはキャンセル待ちにして・・・
この日部屋数マイナスしてるけどどうなってんの?
怒号が飛ぶ。

15分と書いたのは部屋完売の時間。
あんなに忙しかったのがウソみたいに電話はぱったりと鳴らなくなり落ち着きを取り戻す。
まるで台風だ。

なんだか疲れた。1日分の気力をすっかり使い果たした。