目を閉じて感覚を研ぎ澄ます

私は何かに集中したい時には目を閉じる。
 
人の話を聞いて自分の中で反芻したい時。
美味しいコーヒーを味わいたい時。
視覚からの情報を遮断する事で、他の聴覚や臭覚、
そして味覚の輪郭がよりハッキリするような気がするから。
「五感」というけれど、人間はこのどれかが欠けた時に
他の感覚を研ぎ澄まして補おうとするそうだ。
 
月に何度か通っている病院は、
いつも散々待たされウンザリなので、そろりと脱出して
コーヒーを飲みに来た。
スターバックスでは、ドリップコーヒーを頼むと、
その日のうちならレシート提示でコーヒー1杯100円で飲めるという。
おかわりするもよし、
帰り道にテイクアウトするもよし。
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私の手にはちょっと大き過ぎて
両手で抱えて飲む厚っこい大きなマグカップに、
なみなみと注がれたコーヒーと、
そのお供にアールグレイの香りが口いっぱいに広がる
甘いロールデニッシュを
ほんのり温めてもらって。
 
コーヒーは口に含んで目を閉じて、
口から鼻へと抜けていくいい香りを楽しんで。
甘いデニッシュなんて前は食べなかったけど、
たまに食べると美味しいんだ、これが。
多分こんな風にする事で、せかせか動き回る流れが変わるんだと思う。
味わう事、かみしめる事。
景色を見ること。
それからちゃんと話を聞くこと。
もともと人よりペースが速過ぎる私が
流して前へ前へと突っ走らない為に、
この生活を送るようになってから意識し始めた事。
 
さて、帰り道はおかわりコーヒーをテイクアウトしていこう。